今年の頭にフィリップ・シーモア・ホフマンの訃報を聞いて、ずっと観たいと思っていた映画ですが週末やっと観ることができました。
裏切りのサーカスのジョン・ル・カレ原作のスパイ映画。入り組んだ内容かと思って少し構え気味に観ましたが、ストーリーは単純で分かりやすかったです。
M・Iや007のように派手なシーンも盛り上がりもなく、911以後のスパイの現実を淡々と表した映画。
ただフィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作だけあって先入観なしに観ることは出来ず、多くの人が彼演じるバッハマンの仕事観や考え方に共感し始めたであろう時に訪れる、問題のラストシーン。
もう彼の作品を観ることが出来ないという感情と重なってしまって、何ともやるせない気持ちになってしまいました。
彼はどこへ行ったのか、映画史に残りそうな最後の背中は必見です。
誰よりも狙われた男