滋賀県大津市から車で1時間半程走ったところにある三重県は松阪市へ行ってきました。松坂市と言えば全国的にも有名な松阪牛の産地。ただ今回は牛よりも伊勢商人や松阪出身の本居宣長の旧邸宅へ足を運びました。
まずは松阪ICから10分ほどにある、本居宣長宣長記念館へ。そして記念館に併設されている本居宣長旧宅。
もともと市街地にあったものを、保存のため、松阪城跡地に移築されたようですが、保存状態はすごくよかったです。そして何より周囲の静けさが何とも言えない雰囲気を醸し出していました。
お世辞にも発展しているとは言えない(松阪市を調べるまで、旧宅の存在すら知らなかった)観光地。しかし逆にこの人がいない静まり返った中でただただ当時の生活に思いを馳せるのは、旧邸宅好きの私としては醍醐味です。
そして高台からは御城番屋敷が見えます。
御城番屋敷は、その名のとおり江戸時代末に松坂城の警護の任にあたった40石取りの紀州藩士20人と、その家族が住んでいた屋敷です。槙垣と石畳をはさんで静かに息づく歴史空間、ここは江戸末期に紀州藩士が松坂城警護のため移り住んだ武家屋敷です。このような組屋敷は全国でも大変珍しく、今も人々の暮しが営まれています。
–松阪市観光協会 御城番屋敷
20件ほどの家が連なった様子は圧巻の一言。150年以上経った今でも、現役で人が住まわれています。
そして松阪と言えばやっぱり外せないのが松阪牛。今回は牛銀が経営している洋食屋牛銀へ。牛丼の上(1,300円)を戴きました。肉はもちろん美味でしたが、ふわとろの卵もまた格別に良かったです。
牛丼を食べた後は、牛銀から歩いて3分ほどのところにある長谷川氏の旧邸宅へ。
元々一般には公開はされていなかったのですが、持ち主のご好意により毎月第3金曜日と第3日曜日の2回限定的に公開がされているようです。行った日は公開日でした(たまたま)
写真は当時の電気ストーブ。
お洒落な本革製の帽子入れ。
日差しが差し込んだ離れは本居宣長邸よろしく、ものすごくいい雰囲気を楽しませてくれました。
街自体がコンパクトで、今日ご紹介した3箇所は歩いて簡単に回ることができます。人も少なく、ゴミゴミしていないので静かに当時の生活などを感じることができ、非常に濃い時間を過ごすことができました。
いつも伊勢志摩へ行く途中、素通りしていたのが申し訳ないくらい素敵な街でした。また時間ができたらゆっくり回りたいと思います。