サバナケットでのメコン川に沈む夕日

ベトナム・フエからラオス入の途中で寄った街

2006年、学生時代最後の思い出にとリュックひとつで東南アジアの国々を回った。タイのバンコクから入り、カンボジア、ベトナム、ラオスと約1ヶ月ほどかけてバスを乗り継ぎ旅をした。

外出自粛が続く中でふと旅への思いが強くなり、過去の写真を見返していると当時の記憶が鮮明に蘇り、1枚1枚の写真を撮った時の感情や状況がとてもはっきりと思い出されてきた。

サバナケットは特段大きな街でもないし、1泊しかしてない。観光という観光もせず、ただただ途中で立ち寄っただけの街ではあるものの、妙に記憶に残っている。




ベトナムからラオスへの道

ベトナムからラオスへの道
ラオスへはベトナムのフエからバスで入国。最終目的地はラオスの首都ビエンチャンだったが、距離も遠いのでサバナケットで1泊してビエンチャンへ向かう計画を立てた。ベトナムに比べ当時まだまだいわゆる「途上国」だったラオス。街へ向かう道から見えるのは、高い空だけだった。

サバナケットの宿

ラオス、サバナケットでの宿
フエからの長距離バスチケットと一緒に予約した宿。とても広いシングルの部屋に一人で泊まって何かと持て余してしまった。1泊500円くらいだったと思う。

メコン川

サバナケットのメコン川沿い
ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムを南北に流れる巨大なメコン川。対岸はタイ。意外と水流も多く、泳いで渡るのは難しそうだった。

サバナケットの街並み

サバナケットの街並み
サバナケット(だけでなく、ラオス全体でも)の街には至るところにオレンジ色の袈裟を来た仏教の僧侶が歩いている。朝には托鉢をしている姿も見られます。

サバナケットの街並み
ラオスはベトナムと同様、元々フランスの植民地として栄えた。当時のフランス植民地時代に建てられたコロニアルな建物も市街には多く見られ、当時の面影を残している。建物を見ながら歩くだけでも結構楽しい。

サバナケットでの子どもたち
街で歩いていた子どもたちを撮影。みんな笑顔がキュートです。

サバナケットでの僧侶
僧侶をパシャリ。

サバナケットの協会
こちらもフランス植民地時代の名残である建築。後で調べて分かったことですが結構街では有名な教会のようで、聖テレサ教会と呼ばれるらしい。

サバナケットの食事

サバナケットで飲んだビールと串焼き
1泊しかできてないので食事と言えるほどのものではないけれど、メコン川に沈む夕日を眺めながらの鶏肉の串焼きとビアラオ(ラオスのビール)は最高に美味しかった。景色とセットで考えたら、たぶんこれまで飲んだビールで一番美味しいかもしれない。

サバナケットでのメコン川に沈む夕日
タイ側に沈む夕日を眺められるのは結構贅沢。夜になると静けさだけが残ります。

サバナケットからビエンチャンへ向かうバス

サバナケットからビエンチャンへのバス
1泊だけしてサバナケットからビエンチャンへバスで向かう。ベトナムで乗ったバスと違い、HYUNDAIの中古バス。狭くて乗り心地もいまいちだったけど、ローカルの人たちと荷物に揺られてラオスの首都ビエンチャンへ向かった。

サバナケットからビエンチャンへのバスの中
バスの中には原付きも。。

最後に

特段有名な観光地があるわけでもなく、突出して何かが美味しいというわけでもなく、ただベトナムからラオスの首都ビエンチャンへ向かう中継地として1泊しただけのサバナケット。

10年以上たった今でも記憶の中にはっきりと残っているのは、この街の素朴でのんびりとした時間が心に染み付いているからなのかもしれない。

またこの世界が自由に心置きなく旅が出来るようになったら、また訪れたいと思う、そんな街でした。その時はもう一度、メコン川の夕焼けを見ながらビールを飲みたいと思う。




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