前からずっと観てみたい映画だったんですが、何故か観ることを避けていた映画。金曜日の夜、仕事終わりに自宅で夜中にビール飲みながら観ました。

あらすじ

熱帯魚店を営んでいる社本(吹越満)と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。ーYahoo!映画より

実際にあった、埼玉愛犬家連続殺人事件を参考に作られた映画なのですが、もう何というか、人間の持つ「滑稽さと暴力性」の振れ幅がすごいです。両方メーター振りきってました。園子温監督さすが。

正直いうと「グロい」映画で(だからそういうの苦手な人は観ないほうがいい)、殺された人が解体されてるシーンとか出てきます。しかし途中からそのグロさも可笑しくなってくる。そんな可笑しくなってる自分が結構怖くなるくらい、人間が奥底に持っている真理を突き詰めている映画。

でんでんさんの演技も凄いです。とんでもない悪役を演じています。この悪役から出てくる「正論」もまた僕達普通に生きている人間からすると反論が出来ないくらい真っ直ぐで心に突き刺さるものがあります。

R18指定ですが、園子温ワールド全開の素晴らしい映画、是非観て下さい。(万人におススメはしませんが)

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