福井県勝山市、ウィンタースポーツをする人にとっては「スキージャム勝山」で有名な町です。逆に夏場に勝山へ行くなんて失礼ながら思ってもみなかったのですが、白山平泉寺という素晴らしいお寺に出会うことが出来ました。
白山平泉寺とは
平泉寺は、霊峰白山(標高2702m)の越前側登拝口に開かれた白山信仰の拠点寺院で、今から1300年近く前、泰澄によって開かれたと伝えられます。
中世には北陸でも有数の勢力を有するようになり、現在の白山神社よりもはるかに広大な境内に、数十の堂や社、数千におよぶ坊院が建ち並んでいたといわれます。
ところが、天正2年(1574)、一向一揆との戦いで全山が焼失し、往時の姿を伝えるものはほとんど失われてしまいました。
しかし、平成元年から始まった本格的な発掘調査によって、かつての境内の遺構が見事に残っていることが判明しました。栄華をほこった中世平泉寺の全容が、いま、少しずつ明らかになりつつあります。
ー平泉寺の歴史より
という感じで平泉寺は約500年前に消失したものの、平成に入ってから発掘調査が始まったためまだ全体の1%しか発掘調査が完了していません。
境内はご覧の通り至る所に苔が敷き詰められています。苔好きとしてはたまらず、カメラのシャッターを切り続けてしまいます。
200ヘクタールに渡って広がる境内を歩いて回るのはとても大変。歩きやすい服装や靴で行くのがオススメです。夏場はタオルがあればいいかも。
点在する小さな杜にも手を合わせながら歩きます。
石畳が続く平泉寺旧参道
是非歩いてもらいたいのは石畳の旧参道。菩提林とよばれる樹齢数百年の杉並木にかこまれ、1㎞ほど続きます。500年程前の石畳がそのまま残っている箇所もあり、当時のロマンを感じます。
広い境内を歩く前に事前学習がオススメ
境内は広いため、地図やコースを頭に入れておいたほうが無難です。全て見ようと思うと1時間ちょっとかかりますので、水分補給も忘れずに。
境内入り口には資料館のようなものもあるので、是非立ち寄って白山平泉寺の歴史を事前に調べて行きましょう。施設は最近できたみたいでとても綺麗です。
白山平泉寺へのアクセス
白山平泉寺で検索すると境内奥にある本殿がヒットしてしまうので、境内入り口にある資料館を目安にナビをセットしたほうが迷わず進めます。
〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺66−2−12
公式HPも写真がとても綺麗に配置されていて、魅力的ですので是非アクセスしてみてください。